岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

平塚 貞人 教授Sadato Hiratsuka

工学博士。1988年東北大学大学院工学研究科修士課程修了。1990年から岩手大学工学部助手。助教授、准教授を経て、2008年から教授に就任、現在に至る。1991年から1992年にかけて東北大学研究員に、また、1993年から1994 年にかけてアラバマ大学(アメリカ)の研究員に。

平塚 貞人 教授
研究室イメージ

先生が取り組まれている鋳造とは
どういう分野なのでしょうか?

 鋳造とは、鋳型の中に溶かした金属を入れて鋳物を作るというもので、岩手県の伝統工芸文化である「南部鉄器」はその代表例のひとつです。鋳造には、どんなに複雑な形状のものでも、鋳型さえ作れば同じものを量産することができるという特長があります。普段みなさんはあまり見かけないかもしれませんが、鋳鉄なしに工業製品は成り立たないといわれるほど、身の回りにはたくさんの鋳鉄が使われています。工業製品にとって鋳鉄は縁の下の力持ちといった存在なのです。
 一般に、複合材料はリサイクルに向いていないといわれますが、鋳鉄の場合は再溶解して容易にリサイクルすることが可能です。資源の有効活用という面からも、鋳鉄の研究には注目が集まっています。

平塚 貞人 教授

鋳造の研究の魅力、おもしろさは
どんなところにありますか?

 料理を作るように、いろんな金属を混ぜることであらゆるものが作れることでしょうか。私は、鋳鉄は生き物だと思っています。どういう素材をどんなふうに混ぜ、処理していくかによって、できあがってくるモノはガラリと変わります。また、調合配分や温度調整などの処理の仕方によって、予想とはまったく異なるものができあがることもあります。温故知新という言葉がありますが、古くて新しい鋳造の分野では、データさえしっかり取っておけば、いつかニーズがあった時に過去の実験が生きてくるというおもしろさも、この研究にはあります。
 社会のニーズに合わせた材料開発には、おもしろさの反面、狙ったものがなかなかできないというむずかしさもあります。また、いい鋳鉄ができたとしても、コストがかかりすぎては工業製品には向きません。実際に生産ラインに乗ることを想定して、いかに価格競争に勝てる製品を作るか。その飽くなき探究は、この研究の醍醐味のひとつでもあります。

平塚 貞人 教授

具体的にはどのような研究テーマに
取り組んでいるのですか?

 私たちの研究室の目標は、鋳鉄の"重い" "もろい" "錆びやすい"という欠点を改良し、"軽い""強い""薄い"鋳鉄を開発、さまざまな工業製品に応用することにあります。鋳鉄は、工業製品のパーツとして利用されることが多いことから、自動車メーカーや部品メーカーとの共同研究や、国のプロジェクト等を中心に研究を進めています。
 「戦略的基盤技術高度化支援事業」プロジェクトでは、岩手県内の鋳造企業との連携により、より高性能な鋳鉄製造を研究。自動車のブレーキディスクやエンジン部分への応用を図っています。重量が重いほど自動車の燃費は悪くなりますから、強度を増すことによって部品を薄く、かつ軽量化しようという「薄肉強靱鋳鉄」の研究開発を行っています。
 企業との共同研究には、「鋳造シミュレーション」というテーマもあります。鋳型の中を溶湯がどのように流れるのかをシミュレーションするシステムの構築をめざした研究ですが、この開発により、欠陥や不良箇所を未然に防ぎ、より質の高い鋳物づくりをめざしています。

平塚 貞人 教授
応用化学・生命工学科
生理工学研究室
一ノ瀬 充行 教授
大石研究室
大石 好行 教授
八代研究室
八代 仁 教授
有機合成化学研究室
嶋田 和明 教授
マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
平塚研究室
平塚 貞人 教授
山口(勉)研究室
山口 勉功 教授
吉本研究室
吉本 則之 教授
菊池研究室
菊池 弘昭 准教授
吉澤・中西研究室
中西 良樹 准教授
電気電子・情報システム工学科
高木研究室
高木 浩一 教授
今野研究室
今野 晃市 教授
西館研究室
西館 数芽 教授
本間研究室
本間 尚樹 准教授
機械システム工学科
船﨑研究室
船﨑 健一 教授
佐藤研究室
佐藤 淳 准教授
水野研究室
水野 雅裕 教授
柳岡研究室
柳岡 英樹 教授
小野寺研究室
小野寺 英輝 准教授
熱工学研究室
廣瀬 宏一 教授
社会環境工学科
福祉支援工学研究室
大川井 宏明 教授
構造工学研究室
岩崎 正二 教授
環境システム工学研究室
中澤 廣 教授
環境衛生工学研究室
海田 輝之 教授
都市計画学研究室
南 正昭 教授