岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

研究イメージ
鋳造技術センターにある実験装置のひとつ、X線マイクロアナライザー。
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X線マイクロアナライザーによる解析画面。電子線の照射により、ミクロン領域の元素分析などが可能となる。
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3Dプリンタによって鋳型を造型。カスタムフィット医療用機器製造のための精密鋳造技術の開発に取り組んでいる。

国のプロジェクト研究にも取り組んでいるということでしたね。

 ええ。「地域イノベーションクラスタープログラム」という国のプロジェクトに関わっています。このプロジェクトでは、人工膝関節などの生体材料の鋳造について研究。CTで骨をスキャンし、画像処理によって立体化、その後セラミックスで鋳型を作り、そこに溶鉄を流し込んで、個々人にフィットした人工関節づくりをめざしています。
 私たちの研究室では、こうした多岐にわたる研究を同時進行で展開しています。所属する学生や院生は、素材開発や技術について研究するのはもちろん、プロジェクト全体の運営管理(マネジメント)にも携わります。学生・院生の時代からプロジェクトマネジメントを担当するというのは、とても貴重な体験ではないでしょうか。

平塚 貞人 教授

社会と密接に関わった研究内容という印象を受けました。

 鋳造は、機械メーカーや自動車メーカーの業界で高いニーズがあります。そのニーズに対応した研究が主となります。企業が欲しい性能の鋳鉄を、共同研究という形を取って製品化してきます。そのためにも、常に次の時代を見据えながら、鋳造面から何が貢献できるか、今度はどういう鋳鉄が求められるかということを考えています。
 大学院では座学が多いのが一般的ですが、私の研究室は実習の割合が非常に高く、企業へのインターンシップもあります。そういう意味では、現場密着型の研究室といえるでしょう。さらに、ITに関連する鋳造などの分野で高いレベルを誇る中国や韓国に行き、最先端の鋳造技術を学ぶ機会も設けているんですよ。
 現場に密着したかたちでスキルを身につけていることから、就職の際にも即戦力として歓迎されています。所属する学生や院生には自動車好きが多いのですが、卒業後に自動車関連企業へ就職し鋳造部門で活躍している先輩も多くいますね。

平塚 貞人 教授

鋳造を学ぼうという学生に
望むことは何ですか?

 まずは、ものづくりの大切さを覚えてほしいですね。そして、物事をよく見る力を養ってほしい。常々学生たちには「顕微鏡をよく見なさい」と言っています。学生はどうしても硬さや引っ張りといった数値ばかりを見ようとしがちですが、そういった数値データの裏付けは組織に現れます。何がどう違うのか、どう変化しているのか、顕微鏡で組織をしっかり観察すれば、自ずと数値データの理由も見えてきますからね。

今後の研究の展開について、
大きな夢があると聞きましたが…。

 最初にも述べましたが、岩手県は鋳物にゆかりの深い県です。私たちの研究をさらに発展させ、将来、岩手を鋳物・金型・ものづくりの拠点にできたらと考えています。
 実際に触れてみるとわかりますが、鋳造は興味の尽きることのない奥深い分野です。ここ岩手に鋳造現場を集結し、人材の育成もあわせて行えたら、きっとおもしろいでしょうね。

平塚 貞人 教授
応用化学・生命工学科
生理工学研究室
一ノ瀬 充行 教授
大石研究室
大石 好行 教授
八代研究室
八代 仁 教授
有機合成化学研究室
嶋田 和明 教授
マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
平塚研究室
平塚 貞人 教授
山口(勉)研究室
山口 勉功 教授
吉本研究室
吉本 則之 教授
菊池研究室
菊池 弘昭 准教授
吉澤・中西研究室
中西 良樹 准教授
電気電子・情報システム工学科
高木研究室
高木 浩一 教授
今野研究室
今野 晃市 教授
西館研究室
西館 数芽 教授
本間研究室
本間 尚樹 准教授
機械システム工学科
船﨑研究室
船﨑 健一 教授
佐藤研究室
佐藤 淳 准教授
水野研究室
水野 雅裕 教授
柳岡研究室
柳岡 英樹 教授
小野寺研究室
小野寺 英輝 准教授
熱工学研究室
廣瀬 宏一 教授
社会環境工学科
福祉支援工学研究室
大川井 宏明 教授
構造工学研究室
岩崎 正二 教授
環境システム工学研究室
中澤 廣 教授
環境衛生工学研究室
海田 輝之 教授
都市計画学研究室
南 正昭 教授