岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

研究イメージ
音楽やにおいの刺激に対して人の脳波はどう変わる? 実験では約30個の電極を被験者の頭皮に装着して計測を行う。 心電図や呼吸運動も計測する。
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測定したデータは専用のPCに保存し、解析プログラムを使って脳波や心電図、呼吸などを解析する。心拍ゆらぎから自律神経活動がわかる。
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実験にはさまざまな(精油)エッセンシャルオイルを使用。芳香療法(アロマテラピー)など脳と嗅覚の関係も研究が進んでいる。

障害のある人や高齢者だけを
対象としているのではないんですね。

 その通りです。どうしても福祉工学というと、車椅子や人工関節といった障害者のある人や高齢者のための研究を連想する方が多いんですけれども、それも間違いではないんですが、もっと広い分野で応用されるべき学問なんです。「社会の人すべてにとって有益」なものをつくるための研究だという点は、ぜひ強調したいですね。
 実際に自動車メーカーや住宅会社では、こうした研究に積極的に取り組み始めています。長い時間運転していても疲れないためにはどうしたらいいか、快適に過ごせる空間とは…などなど。誰にとっても快適なものを作ること、つまり「生活支援工学」の発想でとらえて欲しい。これからの工学は、人と環境に優しいSoft pass engineeringが重要なキーワードだと思います。

一ノ瀬 充行 教授

具体的にはどんな実験を行っているんですか?

 音への刺激については、さまざまなジャンルの音楽を被験者に聴いてもらって、鑑賞前・鑑賞中・鑑賞後の脳波を測定します。におい刺激にはエッセンシャルオイル(精油)を使って、嗅いでもらった前後の脳波を記録・解析します。芳香療法の研究です。それから画像刺激については、漫才やコントの映像を見せておもしろさに反応した脳波の変化を観察できました。おなかが減っている人においしそうなランチの画像を見せて、その反応をみるという実験もやりましたよ(笑)。

一ノ瀬 充行 教授

この研究室ならではの魅力とは、どんな点でしょうか?

 工学部のほかの学科に比べると「人間」について多く学べるのが、最大の強みだと思いますね。電気電子工学、機械工学はもちろん、分子レベルから細胞レベル、そしてヒトまるごとの生きている原理を学ぶ生理学に至るまで扱いますし、喫煙やAIDS、BSE…といった身近な社会問題から医学的な知識も得ることができます。
 人の体について広く知ることは、社会に出てからも必ず役立つはず。実際、卒業生の進路は情報系、医療機器、医薬品、食品関係など多岐にわたっています。個人的には、できれば修士課程まで進んで、さらに深く研究を進めて欲しいですね。医療機器開発に携わるにしても、ヒトのことを知った上で工学技術を駆使して欲しいですね。これは従来の工学部の卒業生にはできなかったことです。広い素養は社会で役に立ちます。

一ノ瀬 充行 教授
応用化学・生命工学科
生理工学研究室
一ノ瀬 充行 教授
大石研究室
大石 好行 教授
八代研究室
八代 仁 教授
有機合成化学研究室
嶋田 和明 教授
マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
平塚研究室
平塚 貞人 教授
山口(勉)研究室
山口 勉功 教授
吉本研究室
吉本 則之 教授
菊池研究室
菊池 弘昭 准教授
吉澤・中西研究室
中西 良樹 准教授
電気電子・情報システム工学科
高木研究室
高木 浩一 教授
今野研究室
今野 晃市 教授
西館研究室
西館 数芽 教授
本間研究室
本間 尚樹 准教授
機械システム工学科
船﨑研究室
船﨑 健一 教授
佐藤研究室
佐藤 淳 准教授
水野研究室
水野 雅裕 教授
柳岡研究室
柳岡 英樹 教授
小野寺研究室
小野寺 英輝 准教授
熱工学研究室
廣瀬 宏一 教授
社会環境工学科
福祉支援工学研究室
大川井 宏明 教授
構造工学研究室
岩崎 正二 教授
環境システム工学研究室
中澤 廣 教授
環境衛生工学研究室
海田 輝之 教授
都市計画学研究室
南 正昭 教授