

この研究室の、主な研究テーマを教えてください。
私たちが取り組んでいるのは、人間にとって役に立つ新しい電子材料を開発することです。その一つが「新しい超伝導体の開発と応用」で、超伝導バルク磁石を用いたさまざまな応用展開を検討しています。
もう一つは「熱電エネルギー変換材料」。新しい電子材料を用いることで、エネルギーや環境問題を解決できるようにするのが最終的な目標です。
超伝導バルク磁石は世界最高磁場の
記録を持っているそうですね。
超伝導体は室温では単なるセラミックの塊(バルク)ですが、マイナス200℃以下に冷却して磁場をとらえることで、永久磁石の10倍以上も強力な磁石となります。私たちの研究グループでは、「パルス着磁法」という方法を用いた「超伝導バルク磁石」の開発に成功。2005年には世界最高磁場の5.2テスラ(5万2000ガウス)の磁場捕捉に成功しました。しばらく記録更新していなかったんですが、そろそろいい結果が出そうなので楽しみにしていて下さい(笑)
その「超伝導バルク磁石」は、
どんな分野に使われるのでしょう?
リニアモーターカーなどの「磁気浮上」や、磁気の力を利用して有害物質を取り除く「環境浄化磁気分離」などが挙げられます。でも、ゴミを取り除くだけじゃつまらないから、例えば将来的には、温泉水や汚水の中にあるさまざまな成分の中から資源になるような元素だけを分離する…といった「お宝発見」につながる技術にも使えたらいいですね(笑)。
あとは、クスリの効力を最大限に発揮するため、磁石の力で必要最少量を必要な場所に搬送する「ドラッグデリバリーシステム」など医療分野での応用も目指しています。そのほかにも、半導体製造や食品関係とか生物の細胞培養とか…可能性は幅広いと思います。
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藤代 博之 教授
Hiroyuki Fujishiro
工学博士
東北大学大学院工学研究科電子工学専攻(修士、博士)修了。(財)半導体研究振興会研究員、九州工業大学助手を経て、1991年から岩手大学助手、1993年同大学助教授、2006年同大学教授。半導体や超伝導体などの電子材料工学が専門。
超伝導バルク磁石。2005年現在、世界最高の5.2テスラの磁場捕捉に成功
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岩手大学工学部は、平成21年度(2009年度)4月に統合・改編しました。このページの情報は平成20年度(2008年度)までの学科編成で構成されています。新しい工学部に関する情報は、
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