岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

水野 雅裕 教授Masahiro Mizuno

工学博士。1991年東北大学大学院工学研究科博士課程修了。1994年から岩手大学工学部講師。助教授、准教授を経て、2008年から教授に就任、現在に至る。

水野 雅裕 教授
研究室イメージ

"精密加工"という分野が
ご専門ということですが、
もう少し詳しく教えてください。

 いまこの分野で重要とされているのは、電子部品や光学部品関係の加工です。そうした加工を精密に行うための装置や加工方法について、主に切断や研磨という観点からさまざまな技術研究に取り組んでいます。
 コンピュータの中に組み込まれている集積回路の基板材料を例にとると、その基盤には厚さ1mm以下のシリコンが使用されています。基板材料をつくるには、まず溶融したシリコンのインゴット(金属を精製してひと塊としたもの)を薄くスライシングし、その両面を研磨剤を使ってラッピングします。その上に集積回路をつくった後、さらに切り離すという加工作業が必要となるのですが、そうしたスライシング加工や切断作業を対象にこれまで研究を続けてきました。ダイヤモンドのワイヤーを使うスライシング技術は、現在では、同じくシリコンを使う太陽電池などの加工にも活用されています。

水野 雅裕 教授

先生の研究には、
どんなむずかしさがあるのでしょう。

 ひとつは、削り代(しろ)の問題ですね。宝石として人気のあるサファイアは、LEDなどの基板にも使用されていますが、非常に固い材料の一つです。しかも、スライスする段階で、どうしても削り代(しろ)として捨てられる部分が多く出てしまいます。削り代をゼロにするのが究極の加工と言えるでしょうが、実際にはそれがとてもむずかしいわけで、それをいかに少なく抑えるかが課題となっています。
 研磨については、工具を一方向に動かしていては筋ができてしまうため、工具に三次元的な振動を与え、8の字を描きながら磨く方法を考案しました。これによって、鏡面加工の精度を比較的簡単に高めることができたのですが、プラスチックレンズなどの光学部品の金型製造においてはさらに高い精度が求められています。鏡面加工の一層の技術向上が今後の大きな課題といえるでしょう。

水野 雅裕 教授

逆に、研究にはどんなおもしろさが
あるのでしょう。

 私の場合は、研究そのものというよりも、研究を通して現場のニーズの応えていく過程におもしろさややりがいを感じています。開発した技術は企業秘密として扱われ、表に出ることは少ないものの、現場ですぐ活用されることは研究者として大きな喜びです。特に工作機械の値段は高く、何千万円もするのは当たり前ですが、できるだけ開発費を抑えながらアイデアで課題を解決していくのが私の研究の進め方ですね。
 グローバル化が進み、企業には国際競争力も強く求められているので、今後も低コストの新技術を開発することで幅広く貢献していきたいと考えています。

水野 雅裕 教授
応用化学・生命工学科
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一ノ瀬 充行 教授
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大石 好行 教授
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マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
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平塚 貞人 教授
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吉本 則之 教授
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中西 良樹 准教授
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今野 晃市 教授
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機械システム工学科
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水野 雅裕 教授
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小野寺 英輝 准教授
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