岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

中澤 廣 教授Hiroshi Nakazawa

工学博士。1978年東北大学大学院工学研究科修士課程修了。

中澤 廣 教授
研究室イメージ

先生のもともとのご専門は
"鉱物処理"ということですが…。

 ええ。銅であれば黄銅鉱、亜鉛であれば閃亜鉛鉱というように、地下から掘り出した鉱石には、金属の材料となる鉱物が含まれています。鉱石を処理し、金属を含む鉱物と金属を含まない不必要な鉱物(石英、硝石など)に分離する技術、学問分野である"鉱物処理"について研究してきました。
 鉱物処理はもともと鉱山開発のための技術でしたが、現在では日本の鉱山のほとんどは閉山してしまいました。そのため、鉱物処理の技術を新たな分野に幅広く応用していくという観点から、環境工学や廃棄物工学といった分野に研究対象を広げてきました。

中澤 廣 教授

具体的にはどんな研究テーマに
取り組んでいるのですか?

 環境保全や資源の有効利用につながる研究が中心です。具体的な研究テーマとしては、廃棄物からの金属の回収や、廃水や汚染土壌に含まれる重金属を除去する技術の開発に取り組んできました。鉱物処理ではいかに効果的に必要な金属を分離回収するかが重要なわけですが、その際に利用するのが、物質の密度・磁性・電気伝導性などの違いです。廃棄物からの金属の回収では、こうした鉱物処理の技術を応用し研究を進めてきました。
 また、廃水や汚染土壌から重金属を除去する技術の開発では、バクテリアを使って、亜ヒ酸を含む廃水から効率よく亜ヒ酸を除去する技術(バイオリーチング)を開発しました。この研究では、亜ヒ酸をヒ酸に参加するバクテリアを探索し、一般的な廃水、鉱山廃水、温泉水という廃水の種類ごとに適用できる3つの亜ヒ酸酸化菌を発見しました。
 鉱物処理では固体から固体を分離するわけですが、その後の応用研究でも、分離技術という点では共通点が多いのではないでしょうか。

中澤 廣 教授

環境や資源など、
先生の研究は社会ニーズと
深くつながっているようですね。

 学部時代は磁鉄鉱から硫化化合物を除去する技術を、大学院時代は松尾鉱山の廃水からヒ素を除去する技術の研究に取り組んでいました。そういう意味では社会のニーズを考えながら研究テーマを選んできたように思います。
 こうした研究には、課題が明確で、その解決策として様々な方法が考えられというおもしろさがあります。理論的に証明するのはむずかしい分野ですが、比較的実験がしやすく、すぐに結果が確認できることも自分の研究スタイルに合っているとのではないでしょうか。また、いろいろなアイデアを試しているうちに、大きな結果につながるということもあります。例えば、ペットボトルのPETとポリ塩化ビニールは比重が同じなのですが、破砕してみたら形状に違いができ、風力で分離できることがわかったということもありました。バイオリーチングの研究では、新しい特性をもつ微生物を見つけることにやりがいを感じています。

中澤 廣 教授
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