岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

研究イメージ
廃水や汚染土壌から重金属を除去する技術の開発では、化学分析の作業が欠かせない。
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磁気分離によって汚染土壌からクロムと鉛の除去を行うための実験装置。
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ヒ素に汚染された土壌の洗浄にシリカ(二酸化ケイ素)を活用する方法を研究。

ところで、日本の鉱物処理技術を、
海外の鉱山で生かすことは
できないのでしょうか?

 南米やアフリカでの鉱山の共同開発のため、日本でも技術者を育てようという動きが出ているのは確かです。しかし、日本の鉱山のほとんどが閉山された現在では、技術者を養成する現場が少なく、新たな技術開発もほぼ休止に近い状態ですね。
 かつては日本の技術が世界をリードしている時代がありましたが、現在はその座を中国に奪われ、技術者の数でも大きな差が生まれています。環境やリサイクルをテーマに取り組むことももちろん必要ですが、海外の鉱山開発に貢献できる技術者の養成を同時に進めていくことも、これからの日本には必要ではないかと私は考えています。

中澤 廣 教授

今後はどんな研究テーマに
取り組んでみたいとお考えですか?

 いま一番関心があるのは、乾電池に含まれている二酸化マンガンのリサイクル技術です。マンガンノジュール(マンガン団塊。マンガンや鉄を主成分とし銅やニッケルを含む)やコバルトクラスト(海山に付着したコバルトを含む鉱床)と呼ばれる海や湖の中に蓄積されている海底鉱物資源を、将来の鉱物資源として広く活用しようという動きが10年ぐらい前からあって、バクテリアを使った研究が盛んに行われていますが、私は別の方法でその中からマンガンやコバルトを効率良く取り出したいと考えています。
 それは鉱物と鉱物を接触すると電気が流れて溶けやすくなるというガルバニ反応を利用するというもので、そのプロセスに乾電池の二酸化マンガンを再利用してみたいと考えているのです。これから本格的な研究に取り組む予定ですが、マンガンノジュールやコバルトクラストは日本でも多く確認されているので、技術開発が進めばレアアースなどの資源問題の解消にも大きく貢献すると思いますね。

中澤 廣 教授

研究室の学生を指導する際、
大切にしていることは何ですか?

 環境や資源の問題に関心を持ち、将来はそうした分野に関係する職場で働くことを希望している学生が多いので、それぞれの将来進路やモチベーションを考慮しながら指導していきたいと考えています。はじめは漠然とした思いであっても、研究をとおして自分の目標が明確になるようなサポートを心掛けています。
 また、社会人として身に付けるべき基本的なマナーを大切にするのはもちろんですが、さらに、より幅広い視点を身に付けてもらえるよう、大学外での活動にも積極的に取り組むように指導しています。そのひとつが私の所属する学会(資源素材学会)への参加で、大学院に進む学生には発表の機会を設けられるよう配慮しています。他の大学の教員や学生と交流する中で、自分の考えを積極的にアピールしてほしいですし、そうした経験がその後の学ぶ姿勢や研究成果に良い影響が表れることを期待しています。

中澤 廣 教授
応用化学・生命工学科
生理工学研究室
一ノ瀬 充行 教授
大石研究室
大石 好行 教授
八代研究室
八代 仁 教授
有機合成化学研究室
嶋田 和明 教授
マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
平塚研究室
平塚 貞人 教授
山口(勉)研究室
山口 勉功 教授
吉本研究室
吉本 則之 教授
菊池研究室
菊池 弘昭 准教授
吉澤・中西研究室
中西 良樹 准教授
電気電子・情報システム工学科
高木研究室
高木 浩一 教授
今野研究室
今野 晃市 教授
西館研究室
西館 数芽 教授
本間研究室
本間 尚樹 准教授
機械システム工学科
船﨑研究室
船﨑 健一 教授
佐藤研究室
佐藤 淳 准教授
水野研究室
水野 雅裕 教授
柳岡研究室
柳岡 英樹 教授
小野寺研究室
小野寺 英輝 准教授
熱工学研究室
廣瀬 宏一 教授
社会環境工学科
福祉支援工学研究室
大川井 宏明 教授
構造工学研究室
岩崎 正二 教授
環境システム工学研究室
中澤 廣 教授
環境衛生工学研究室
海田 輝之 教授
都市計画学研究室
南 正昭 教授