岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

佐藤 淳 准教授Atsushi Satoh

博士(工学)。名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士前期・後期課程修了。2000年4月から奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)情報科学研究科助手。2005年6月から岩手大学工学部講師、2007年4月から同准教授。制御工学(数理最適化手法を活用した制御、ロバスト制御、人間−機械系)および航空宇宙工学(飛行制御、UAV)の研究に従事。

佐藤 淳 准教授
研究室イメージ

先生が研究されているのは、どのような分野ですか?

 専門は制御理論ですが、基礎的な研究テーマは「数理最適化手法を活用した制御」です。ほかに、応用的テーマとして「ロバスト制御における過渡応答整形」「UAVの飛行制御」などについて研究しています。

UAVの飛行制御とはどういうものですか?

 UAVとはUnmanned Aerial Vehicleの略で、「自律的に飛行する無人小型飛行機」を意味しています。飛行ロボットとか、無人航空機とも呼ばれますが、単に無人の飛行機を外から人間が操縦するというものではありません。あくまでも「自律的に」という点が大事。飛行に関する全てのことを、最低限の指令のみで、飛行機自身が判断しコントロールするということです。
 近年、急速に発展してきた新しい分野ですが、その背景にはマイクロコンピュータやGPSの小型化と性能向上があります。日本が得意とするさまざまなテクノロジーが集結して生まれた新分野でもあり、そういう意味での注目度も高くなってきました。

左の写真:研究室で開発しているリモートセンシング用UAVは固定翼型。翼幅は約80cm。

佐藤 淳 准教授

専門用語について、少し解説をお願いします。

 制御のやり方というものは、すべて数学的な理屈に基づいて作られています。いろいろなアプローチがあるのですが、その中で「数理最適化」という手法を活用した制御のやり方について研究している、という点が私自身の研究の一番の特徴であり大きなテーマになっています。それから「ロバスト」という言葉も耳慣れない単語ですよね。日本語にすると「頑健な」と訳されますが、予期しない事が発生しても多少のことでは揺るがない制御のこと。私たちはそのロバスト制御における過渡応答整形…つまりシステムが望ましい状態からずれた時、もとの望ましい状態へ戻ってゆく間の振る舞いを適切に制御する方法について研究しています。これは航空機の制御などで重要な問題となります。
 高校生にとっては初めて知る言葉や概念が多いかもしれませんが、関係が深いのは数学や物理。研究を進める上で欠かせない知識です。

佐藤 淳 准教授

どのような場面で役立ちますか?

 UAVは新しい分野ですから、今後さまざまな用途が提案されていくと思いますが、この研究室では「リモートセンシング」用のUAVの開発を行っています。具体的には、空から地上の水田や畑などを撮影して、その画像データを作物の生育状況や作況の調査に役立てようというもの。これは私たちの研究室だけでなく、地元の東北農業研究センターとの共同で研究を進めています。
 一番のメリットはコスト面ですが、例えば人間が近寄れない自然災害現場や極地での観測にも活用が期待されています。あとは皆さんのアイディア次第で、思いもよらない使い道が開ける可能性に満ちています。

佐藤 淳 准教授
応用化学・生命工学科
生理工学研究室
一ノ瀬 充行 教授
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大石 好行 教授
八代研究室
八代 仁 教授
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マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
平塚研究室
平塚 貞人 教授
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山口 勉功 教授
吉本研究室
吉本 則之 教授
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吉澤・中西研究室
中西 良樹 准教授
電気電子・情報システム工学科
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今野研究室
今野 晃市 教授
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西館 数芽 教授
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本間 尚樹 准教授
機械システム工学科
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船﨑 健一 教授
佐藤研究室
佐藤 淳 准教授
水野研究室
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柳岡研究室
柳岡 英樹 教授
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小野寺 英輝 准教授
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大川井 宏明 教授
構造工学研究室
岩崎 正二 教授
環境システム工学研究室
中澤 廣 教授
環境衛生工学研究室
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都市計画学研究室
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