岩手大学工学部 研究室訪問 Lab.Navi《ラボナビ》

岩手大学 工学部・大学院工学研究科

高木 浩一 教授Koichi Takaki

工学博士。1988年熊本大学修士課程修了。大分工業高等専門学校助手・講師を経て、現在、岩手大学工学部電気電子工学科教授。高電圧パルスパワーや放電プラズマの環境・材料、バイオ応用の研究に従事。著書は「大学一年のための電気数学」(森北出版)、「高電圧パルスパワー工学」(オーム社)など。趣味は登山。

高木 浩一 教授
研究室イメージ

研究テーマの一つに「かみなりきのこ」とありますが、どんな研究ですか?

 昔から「雷の多い年はキノコが豊作」とか、「雷の落ちた場所にはキノコが良く生える」といわれています。私たちの研究室では、ホダ木や赤松の根元に10万ボルトくらいの電圧(人工的な雷)をかけて、いろいろなキノコの生育を早めるという研究をしてるんです。

実際に電圧をかけたら収穫量が増えるんですか?

 ホダ木での実験では、1本から収穫できるキノコの量が2倍くらいに増えましたし、自然林の実験でもこれまで収穫できなかった場所でキノコを出すことができました。菌糸の伸び方も、人工雷を使うと変化が起こります。今は実用化に向けて、電源の開発や飼育条件を明らかにすることに取り組んでいます。

高木 浩一 教授

新しい研究分野ということでしょうか。

 今までにも実験した事例などはありましたし、他大学でもポツポツと研究は行われています。ただ、電気だけではなくバイオ系もかかわる研究ですから、菌類を扱える人が必要だし、ホダ場などの環境なども必要。その点で岩手大学は、地元のキノコ業者との連携も取りやすく、周辺地域に林業試験場や自然林など実験環境にも恵まれていて、研究する上でいい条件が整っているといえますね。

高木 浩一 教授

この研究は、今後どのように役立ちますか?

 シイタケやナメコなど、人工栽培されているキノコのほとんどは木を腐らせながら育つ「腐生性」ですが、マツタケ・アミタケなど、生きた植物の根と共生しながら成長するキノコは人工栽培が難しい「根生性」。言い換えれば自然と共生するタイプですから、現代に欠かせない「環境にやさしい技術」といえますね。
 こうした研究の最終目標は、実はがん治療なんです。非常に周波数の高い電圧を与えると細胞の働きが変わる。この原理を解明することは、がん細胞のアポトーシス(細胞の自殺)という可能性を秘めているんです。

高木 浩一 教授
応用化学・生命工学科
生理工学研究室
一ノ瀬 充行 教授
大石研究室
大石 好行 教授
八代研究室
八代 仁 教授
有機合成化学研究室
嶋田 和明 教授
マテリアル工学科
藤代研究室
藤代 博之 教授
平塚研究室
平塚 貞人 教授
山口(勉)研究室
山口 勉功 教授
吉本研究室
吉本 則之 教授
菊池研究室
菊池 弘昭 准教授
吉澤・中西研究室
中西 良樹 准教授
電気電子・情報システム工学科
高木研究室
高木 浩一 教授
今野研究室
今野 晃市 教授
西館研究室
西館 数芽 教授
本間研究室
本間 尚樹 准教授
機械システム工学科
船﨑研究室
船﨑 健一 教授
佐藤研究室
佐藤 淳 准教授
水野研究室
水野 雅裕 教授
柳岡研究室
柳岡 英樹 教授
小野寺研究室
小野寺 英輝 准教授
熱工学研究室
廣瀬 宏一 教授
社会環境工学科
福祉支援工学研究室
大川井 宏明 教授
構造工学研究室
岩崎 正二 教授
環境システム工学研究室
中澤 廣 教授
環境衛生工学研究室
海田 輝之 教授
都市計画学研究室
南 正昭 教授