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岩手大学 工学部・大学院工学研究科

吉本 則之 教授YOSHIMOTO Noriyuki

学術博士。1991年広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程修了。新技術事業団ERATO研究員を経て、1993年から岩手大学工学部講師、助教授、准教授を経て、2010年から岩手大学工学部マテリアル工学科教授に就任、現在に至る。

吉本 則之 教授
研究室イメージ

先生が研究テーマとされている有機半導体には、どんな特徴があるのでしょう。

 現在の半導体材料には無機物であるシリコンが主に使われていますが、それに代わるものとして注目されているのが有機半導体です。有機半導体はその名の通り、有機物でできた半導体で、軽くてやわらかいという特徴をもっています。ですから、それを利用することで、これまで固くて重かった電気製品を軽くてやわらかいものにすることができるわけです。

軽くてやわらかい電気製品ですか?

 ええ。一番身近な応用例を挙げれば、紙のように自由に曲げたり折り畳むことのできる、落としても壊れない、そんなパソコンなどのディスプレイが可能になります。有機半導体で新聞サイズのディスプレイを作れば、インターネットからダウンロードして、紙の新聞と同じように電車の中でも気軽に読むことができるかもしれませんよ。

吉本 則之 教授

具体的にはどんな研究に
取り組んでいるのですか?

 有機半導体の研究には、化学や物理、電気などさまざまな分野の研究者が研究を進めています。その中で、私が取り組んでいるのは基礎的な部分、有機半導体の性能を高めるための研究です。
 有機半導体の作製は比較的安易に低コストでできるのですが、性能を高めるには分子を規則正しく並べる必要があることから、分子の配列を測定するための研究に取り組んでいます。
 具体的には、有機半導体でトランジスタを作製する際につくる、基盤と有機物の薄膜の間にX線を平行に通し、その反射を測定することで分子の配列を調べています。この研究のポイントは、弱い信号をいかに確実に拾うかにあり、そのためには強い光が必要となることから、世界で一番明るい光を発生させることのできる「スプリング8」という兵庫県にある巨大な実験施設で測定を行っています。
 私の研究は製品に直接反映されるものではありませんが、分子の配列を測定できれば、その分子を思い通りに並べる技術が確立され、有機デバイスのいち早い実用化につながると考えています。

吉本 則之 教授

有機半導体の開発では、分子をきれいに並べること自体がとてもむずかしいことなのですね。

 分子が勝手に集まってきて無茶苦茶な構造をとってしまうものですから、それをいかに規則正しく並んでもらうか、それを制御するのがとにかくむずかしいのです。生き物の体は有機分子が自分で集まって高度な組織をつくり、非常に複雑な機能を発揮しているわけですが、その一部分でも取り出すことができれば、有機分子を思い通りに並べ複雑な構造をつくり出すことができるのでは、と考えています。

吉本 則之 教授
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吉本 則之 教授
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