(36)野辺地町の啄木歌碑

昭和37年に青森県野辺地町の愛宕公園に石川啄木の歌碑が建立されました。野辺地は八戸と青森の中間地点にあるので、盛岡からは八戸まで東北新幹線で、八戸からは青い森鉄道の野辺地駅となります。野辺地の方は盛岡よりも雪が多く大変でしょう。野辺地は叔父葛原対月が野辺地の常光寺住職で、父の一禎も一時身を寄せていたこともあり、啄木は数回野辺地を訪れたようです。



野辺地駅


愛宕公園の啄木歌碑








潮かおる北の浜辺の
   砂山のかのはまなすよ
   今年も咲けるや


この歌は函館の大森海岸にある啄木小公園の座像に刻まれているのと同じ歌です。
どこの浜辺を思い出してよんだのでしょうね。







(35)青森市の啄木歌碑

青森市合浦公園に啄木歌碑があります。合浦公園は青森駅からバスで10分ほどのところです。啄木が故郷の渋民村を石をもて追はるるごとく、故郷を離れ、妹光子を連れて、小樽の姉のもとに身を寄せるため北海道へ向かったのは明治40年5月5日のことでした。この時の船酔いで苦しそうな妹を回想し詠んだ一首が、昭和31年5月4日、青森県啄木会によって、合浦公園の海浜に建てられました。市街地としては珍しく海浜公園で、日本の都市公園100選になっています。なお、碑の文字は、啄木の妹、三浦光子本人により揮毫されています。








船に酔ひてやさしくなれる
いもうとの眼見ゆ
津軽の海を思へば
啄木



啄木が渋民村を石をもて追はるるごとく、故郷を離れた時の歌が、渋民村(現 盛岡市玉山区)の「啄木ふる里の道」に刻まれています。








石をもて追はるるごとく 
ふるさとを出でしかなしみ 
消ゆる時なし



(34)八幡平市の啄木歌碑

八幡平市の啄木歌碑の一部は「(29)平舘の啄木歌碑」に記載しましたが、八幡平市には、この他、西根第一中学校、ゴルフ場、高速道路サービスエリアにもあります。


@ 西根第一中学校の啄木歌碑  八幡平市堀切

西根第一中学校の前庭に啄木歌碑があります。この歌碑は、啄木のように理想に燃える青年に成長するよう願いをこめて、昭和55年に角掛さんに寄贈されました。



岩手山を背景に啄木歌碑





ふるさとの山に向ひて
言うことなし
ふるさとの山はありがたきかな
  啄木



A ゴルフ場の啄木歌碑  

南部富士カントリークラブに昭和51年2月21日に建立された石川啄木の歌碑があります。ここは岩手県八幡平市大更で西根インターチェンジから10q、JR好摩駅から5qほどの所にあります。


南部富士カントリークラブ


啄木歌碑


かにかくに渋民村は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川
 石川啄木



B サービスエリアの啄木歌碑

岩手県八幡平市の東北自動車道岩手山サービスエリアに啄木歌碑があります。日本道路公団が昭和から平成への改元にあたって、啄木と故郷のえにしを記念し、平成元年5月に高速道路上下線の岩手山サービスエリアに建立したものです。


(イ)下り線サービスエリアの歌碑




ふるさとの山に向ひて
言うことなし
ふるさとの山はありがたきかな
  啄木




(ロ)上り線サービスエリアの歌碑







神無月
岩手の山の
初雪の眉にせまりし朝を思ひぬ
啄木



県内には、三陸の方にも啄木歌碑がありますが、まだ訪れてないので、後ほど掲載することにし、次回からは岩手県外の啄木歌碑を掲載します。




(32),(33)はこちら